さて前回私が最も覚えにくいと思っていた「dim(ディミニッシュ)」コードの簡単な覚え方を紹介した。
その導出の過程にちょこっと出てきていた「〇m7b5」も長ったらしく、初心者がなかなか覚えきれないコードの一つではないだろうか?
そこで今回はこの「〇m7b5(〇〇マイナー セブン フラット ファイブ)」コードの簡単な覚え方を紹介していく。
正統な「〇m7b5」コードの覚え方
まずはどのようにして「〇m7b5」コードが作られるのか正しく見ていきたい。
とは言っても「dim」コードとは違い、ヒントは全てコードに書かれているので一つ一つ落ち着いてひも解くだけだ。
例として前回同様「F#」をルートとして「F#m7b5」 を見ていく。
- F → F#
2. F# → F#m
3. F#m → F#m7
4. F#m7 → F#m7b5
上記のようにコードに書いてある文字や数字を一つずつ読み解けば案外難しくないのだが、瞬時に押さえろと言われてもなかなかこの4工程をすぐには思い出せないことも多いだろう。
そこで上記の鍵盤の位置から結果的にこのように覚えればいちいち4工程を考えなくともすぐに押されることができるようになる、ということを自分で見つけ出すことができればそれがあなたにとっての一番覚えやすい考え方でしょう。
今回は私の覚え方になるのでこれが正解、というわけではないのでご了承いただきたい。
簡単な「〇m7b5」コードの覚え方
最初に覚え方をすべて話してしまう。
「ルートから単三度上のマイナーコードを押さえる」
単三度上とか言われてもよくわからん!という人のために鍵盤でその構成を見ていきましょう。
最終型となっている「F#m7b5」を見てみよう。
さて上記のルートは「F#」になる。このルートから単三度上とは「A」のことを意味している。
そしてこの「A」をルートとしたマイナーコード「Am」は「A」、「C」、「E」となる。
これだけ!
そうこれだけなのである!!けっこう簡単でしょ!
一つずつ覚えることも大切なのだが、でも結局は押さえて音が出ればそれでいいのだ!ぐらいでコードは覚えていった方が早く覚えられるし、いろんな曲に巡り合って弾くことができる方が楽しいと思います。
覚えるコツは「短いフレーズ」で覚えること!
今回で言えば「単三度上のマイナー」で大丈夫!
これがどのコードが出てきた時でも瞬時に思い出して鍵盤を押さえることができるようになるまでいろんな曲に挑戦していって欲しい!
ちなみに私はルートのF#はだいたい左手に任せているので「A、C、E」しか右手では押していません。
音の厚みが欲しくなってきたらルートも右手で弾くように練習してみましょう!
前回同様、秦 基博さんの「ひまわりの約束」には上記「〇m7b5」コードが使われていたりします。
「dim」コードと一緒に練習してものにしていきましょう!
また「dim」コードと「〇m7b5」はかなり近い親戚であるということも前回お話しました。 「〇m7b5」は別名「ハーフディミニッシュ」とも呼ばれており、鍵盤の違いを見てみても7thコードが半音下がっているのか上がっているのかだけの違いなのです。
このことを考えると以下のような覚え方でもいいのかもしれません。
「dim」コードは結果としてルートから3つずつ等間隔に離れた3rd, 5th, 7thを押さえることで完成した。
そこで「〇m7b5」と出てきたらまず「〇dim」を押さえて、そこから7thのみを半音上げる、という覚え方も覚えやすいかもしれませんね。
このように覚え方は人それぞれですので自分の覚えやすい覚え方で慣らしていった方が最も効率的ですよ!
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