Excelでグラフに縦軸の基準線を入れる方法

Excel

前回に引き続きグラフに縦方向の基準線を入れる方法を紹介していく。

主に散布図等でのランク分け等に用いたりすることができる。

散布図にランク付けする際に便利

基本的にやることは前回の横棒の基準線を入れる方法と変わらない。ぜひ前回の内容も確認頂きたい。

Excel縦棒グラフに横軸の基準線を挿入する方法

今回は前回の重ね合わせに一工夫することで縦軸の基準線を入れることが可能になる。

例としてあるクラスの国語と英語のテストの点数に相関があるのか調べるために両者の点数を基準にランクを設定するものとする。

まずラインを引くための中身を理解しておく。

①40、60、80点にラインを引くための基準線用の表を作成する。作成するにはそれぞれの頂点となる座標を書き並べる必要がある。

適当な位置に上記のような表を作成する

②上記基準線用の表を前回同様「散布図(直線)」でグラフを作成する。

そうすると以下のようなグラフを作ることができる。

基準線用のグラフ。ただし斜めの線が入っているので修正する必要がある。

③斜めの線はいらないので40、60、80の表に空白行を挿入して修正していく

40と60の基準線用の表の間に空白行を挿入する

そうすると以下のように斜めの線が消えてくれる。同様に60と80の間にも空白行を挿入する。

60と80の間にも空白行を挿入することでランク分けするための横軸および縦軸のラインができた

この考え方を使って散布図の重ね合わせでグラフを作成していく。

まずは適当にグラフのもとになるデータを以下のように用意した。

あるクラスの点数表

④通常の散布図を作成

点数表を選択した状態で散布図を作成
見栄えを整えているが、今後グラフを重ねる際に書式が崩れてしまうので今はとりあえず内容がわかる程度でOK

⑤ ①で作成したグラフにランク基準線用の表を追加していく。

①のグラフを右クリックして「データの選択」をクリック
系列2を追加して基準軸用の表を選択するとグラフ中に基準軸の頂点が作成される

⑥グラフの種類の変更よりグラフの組み合わせを選択

グラフを選択した状態で右クリックし、グラフの種類の変更を選択
「組み合わせ」を選択し、基準線となる系列2を「散布図(直線)」にして第2軸のチェックを外し、元の点数である系列1を「散布図」と設定

⑦縦軸のメモリを調整して完成

縦軸を120→100に変更

この方法を使えばグラフのサイズが変わった時でもいちいち挿入した横棒の位置を再調整するといった手間が省ける。

今回のような考え方は多くのグラフで応用が可能なので目的にあった見た目を作成してみてください。

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